こんにちは、MIWAKOです。
愛知県名古屋市中川区にあった下之一色魚市場は、2021年3月に閉鎖してしまいましたが、あれほど活気にあふれていた市場がなぜ閉鎖してしまったのか気になりませんか?
そこでこの記事では、市民の憩いの場にもなっていた下之一色魚市場の閉鎖理由や閉鎖するまでの経緯を紹介しています。
100年以上も運営してきた漁業市場に今何が起こっているのか、気になる人はぜひ見て行ってください。
下之一色魚市場閉鎖理由や経緯について!
今日で閉じてしまう下之一色市場。
初めて行ったけど、親しみやすい雰囲気でよかった。
やっぱりなくなってしまうのは残念。 pic.twitter.com/w6u5NdNXK1— DDH (@DDHmemorandum) March 13, 2021
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下之一色魚市場は、1921年に開業した愛知県名古屋市の漁業市場で、閉鎖される2021年3月31日までの間魚介類の取引市場として街の活気や経済を支えていました。
一時期は台風の影響で漁業権を放棄せざるを得ない状況にまで追い込まれていましたが、それでも立地条件の良さもあって漁業取引の拠点として多くの人に利用されていた歴史があります。
しかし今回閉鎖の閉鎖は、新川の堤防改修のために下之一色魚市場の建物が取り壊されるからです。
新川の堤防は過去に破堤しており、その結果内水氾濫が起きてしまい名古屋市周辺19平方キロメートルが浸水してしまったことがあります。
その危険性が再度発生したため、この度堤防改修工事を行うことになりました。
名古屋市の川の氾濫は東海豪雨という名前で国土交通省にも登録されており、対策組織まで結成されるほどの緊迫感ある災害として知られています。
ちなみに堤防の改修工事を行わなかった場合、堤防が決壊し3万人以上の人が避難生活を強いられる可能性があり、東海豪雨発生時にもこれに近いレベルの被害が発生しました。
以上のような危険性があることから、下之一色魚市場閉鎖は仕方のないことなのかもしれません。
下之一色魚市場の跡地や現在について
下之一色魚市場の跡地は、2024年7月現在既に改修工事が施行され、新川の河辺も綺麗になっています。
この改修計画は、2007年に策定された流域水害対策計画の一環として行われている工事で、2021年12月に一部計画の変更が発表された後に施行されています。
また、2014年3月には境川・猿渡川流域水害対策計画を策定し、2018年に一部変更後に工事が施行されました。
この他にも名古屋市災害対策実施計画が2024年から2028年に実施されるなど、名古屋市による災害に強い街づくりが進行しているようです。
詳しくは以下のリンクに掲載されている名古屋市による公式発表をご覧ください。
下之一色魚市場の今後は再開されるの?
6月28日 セントラルパーク下の一色 魚市場で
本マグロ解体ショー&即売会が実施されるよ~! pic.twitter.com/AMuiOWoZcN
— おいでよ名古屋@おいなご (@oinagoya) June 11, 2024
下之一色魚市場は、2024年7月現在愛知県名古屋市中区錦にあるセントラルパーク内で営業しています。
セントラルパークとは、株式会社セントラルパークが1978年に建設した地下街のことで、名鉄瀬戸線周辺再開発計画のメインプロジェクトとして策定されました。
閉鎖前の下之一色魚市場とは違い大型の駐車場がある上に、地下街には多数の飲食店や洋服店などもあるので、周辺も大きく改善されました。
以下に紹介するのは地下街にある主な店舗の一覧です。
- COSPOPO
- スガキヤ
- にくよし
- てんぷら松月
- くまざわ書店
- coeur blanc
- VITA
- OSLO COFFEE
この他にも80個以上のお店が並んでおり、売っているものも様々なので、ウィンドウショッピングにもおすすめのスポットです。
地下街のセントラルギャラリーからは、地下鉄久屋大通駅にアクセスできるため、旅行のついでに寄ることもできます。
特に大通駅から連絡できる桜通線は、名古屋駅まで4駅なので新幹線の時間まで余裕があるなら立ち寄ってみるのもいいでしょう。
下之一色魚市場の口コミや評判はどうだったの?
下之一色魚市場は、最終営業日にも多くの人で溢れるほど地元住民に親しまれていました。
市場で買える魚介類の鮮度も良く、一部の商品は付近のスーパーで買うよりも値段が安かったため、名古屋市民の食卓を支えていた存在といっても過言ではありません。
特にアサリやしじみなどの貝類は大きさが市販のものと段違いだったらしく、一目見ただけで買う人も多かったようです。
なお、下之一色魚市場はセントラルパークに移転してからも鮮度の高い魚介類を変わらず販売しているようで、過去にはマグロの解体ショーをやっていたこともありました。
食事処で人気なのはカキフライやエビフライの定食で、ボリューム感のある魚介がフライになっているため食べ応えを感じられるとの口コミがありました。
中にはうなぎの蒲焼やうな重を沢山食べている人もいたようなので、魚介好きの人はぜひ一度下之一色魚市場セントラルパーク店にいってみましょう。
ただし、週末のお昼や夕食の時間になると混んでいるため、午後2時から4時ごろに行くのがおすすめです。
まとめ
下之一色魚市場は、2021年3月に周辺にある堤防の改修工事の影響を受けて閉鎖されました。
しかし、2024年7月現在は名古屋市の地下街セントラルパークに移転し、移転前と変わらず様々な魚介類を販売しています。
また、移転前と比較して交通の利便性が向上し、周辺には様々な店舗が沢山あるので旅行などの寄り道にもおすすめの場所として知られています。
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