姫川病院の閉鎖理由や経緯がヤバかった!場所や現在についても解説

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こんにちは、MIWAKOです。

皆さんはかかりつけの病院が閉院した経験はありますか?

病院というと保険証の影響もあって行政が提供しているサービスだから、潰れることなんてないのでは?と考える人も多いかと思います。

しかし、姫川病院はそんな常識をぶち破り、閉鎖してしまった数少ない病院として知られています。

そこでこの記事では、姫川病院が閉鎖されてしまった理由や経緯を紹介しています。

あなたのかかりつけの病院は大丈夫かどうかこの記事で一度確認してみてください。

もし姫川病院と同じような境遇にある病院をかかりつけにしている人は、代わりの病院を探したほうがいいかもしれません。

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姫川病院の閉鎖理由や経緯がヤバかった!

姫川病院の閉鎖は、医師の不足と経営難が大きな理由です。

この理由のやばいところは、病院が経営難で潰れるため、周辺住民が医療を受けることができなくなることです。

特に姫川病院のあった新潟県糸魚川市では、周囲に歩いていけるような距離に大きな病院が無く、一番近いところで糸川市の中心から車で40分の場所にあるJA新潟厚生連農業協同組合連合会糸魚川総合病院です。

他に徒歩15分以内にある病院は、全て内科や小児科のみで専門的な検診ができる大きな病院はありません。

ではなぜ大きな病院が周囲にないのに、経営難になってしまったのでしょうか?

その大きな原因となっているのが、慢性的な医師の疲弊による医師不足です。

実は姫川病院が閉鎖される1年前の2006年に、新潟市内にある水原郷病院で医療崩壊が起きており、大量の医師が退職してしまったことがあります。

そして多くの医師が新潟市から別の都市に行ってしまい、姫川病院にそのしわ寄せがきてしまったようです。

中でも水原郷病院の経営状態は、行政から16億円以上も赤字補填を受けなければならないほど深刻だったようで、姫川病院はそれを上回る20億円以上の負債があったとの発表がありました。

そんな状況に追い打ちをかけたのが、糸魚川市民の貧困化です。

糸魚川市は県内の17市町村中、1人当たりの市町村民所得が16位とふるわず、中には経済的な事情から病院に行くことを躊躇う人もいるようでした。

こうして医療事業で動くお金も少なくなってしまい、姫川病院は経営難と医師不足により閉鎖されてしまいました。

姫川病院の場所はどこだったの?

姫川病院の住所は新潟県糸魚川市大字大野290-1で、大糸線姫川駅から徒歩5分の場所にあります。

周辺は主に工業施設が多く、住宅街から離れているためあまり利便性の高い病院ではなかったようです。

病院前には国道148号線が走ってはいますが、この道路は事故が発生しやすい上に天候不順で全面通行止めになることも多く、救急車の通行にも少なからず影響を及ぼしていました。

また、渋滞が発生すると国道148号線は片側1車線なので救急車に道を譲ることもできません。

以上のことから姫川病院は立地面においても病院に向いていなかったことがわかります。

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姫川病院の現在について

2024年7月現在、姫川病院は閉鎖されているだけで建物は取り壊されていません。

行政の調査報告書によると、建物は廃墟になっていますが、修繕すれば使える程度の破損に留まっているため、今後何に利用できるか検討していくと発表しています。

しかし、経営不振から閉鎖されたため、地主が存在するものの建物の管理者が存在しない事態に陥っており、部外者が肝試しに使うなどして無法地帯になっていることが問題視されています。

過去には火災事故が発生しているので、くれぐれも興味本位で姫川病院跡地には入らないようにしてください。

姫川病院の昔(当時)がすごかった

姫川病院は閉鎖前に一般病床を114個に縮小していましたが、驚くことにその病床全てをカバーしている常勤医がわずか6人だったということが分かっています。

しかも閉鎖前にも入院患者が20名いたようなので、それらの患者全てを6人で対応するのはかなり大変だったことでしょう。

これなら閉鎖に追い込まれるほど医師が疲弊するのもわかりますよね。

一見すると最低な病院にも思えますが、実は開院当時はかなりすごい病院と評価されていたこともあります。

当時日本でも数少ない温泉の引湯がある病院として知られており、和漢診療や介護支援など医療の幅広いサービスが話題となり周辺地域の健康増進に大きく貢献していました。

また標榜診療科も多く、姫川病院では以下の診療科がありました。

  • 内科
  • 呼吸器内科
  • 消化器内科
  • 循環器科
  • 外科
  • 整形外科
  • 脳神経外科
  • 呼吸器外科
  • 皮膚科
  • 泌尿器科
  • 眼科
  • 耳鼻咽喉科
  • 放射線科

しかし病院が経営難になってくるとこれらの診療科のほとんどが運営困難になってしまい、閉鎖直前にはほとんど病院として機能していなかったようです。

また、度重なる厚生労働省による診療報酬の削減で、医療設備の維持すら困難になってしまいました。

それでも国内では早めに高齢化社会の影響を考えて運営方針を変えた病院として知られており、新潟県民の健康維持に大きく貢献できていたことは確かな事実です。

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まとめ

姫川病院は経営難と医師不足により、2007年に閉鎖されてしまいました。

建物は2024年7月現在も残っており、行政では今後どのように利用していくのかが協議されている最中です。

ただし、姫川病院は立地があまり良い場所とは言えず、交通事故や天候不順で周囲の道が通行止めになることが多い特徴があります。

そのため、レジャー施設など周囲の交通量が増える利用方法は提案しにくく、新潟県の経済状態と合わせて八方塞がりになってしまっているようです。

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